「先生ー!これっててんとう虫の赤ちゃんじゃない!?」
5月中旬頃園庭でてんとう虫の幼虫を見つけた子ども達。

昨年のばら組の時も園庭でてんとう虫の卵を見つけ、大事に育てて小さな黒い幼虫が孵化したことを喜びました。
その経験を覚えていた子ども達が、今年もてんとう虫の赤ちゃんに出会えたのです!

さっそく保育室で飼育することにしました。


昨年から、てんとう虫の幼虫のエサはアブラムシだと知っていた子ども達はアブラムシ取りが毎朝の日課になりました。

「アブラムシってどこにいるの?」と園庭や玄関の草花を様々探します。
小さな小さな虫。なかなか見つかりません。

 

 

「あ!ミカンの木の葉っぱにいっぱいくっついてる!!」


「この小さいお花(ハルジオン)にもいるよ!」


小さなアブラムシ、目をじっと凝らして見つけます。

毎日毎日アブラムシを捕まえてケースに入れて、、少しずつ体が大きくなってきました。

 

そして脱皮もしました。


数日経ったある日、てんとう虫が動かなくなっていることに気づいた子ども達。
「あれ?動いてない!」「死んじゃったの?」「かたまっちゃった?」図鑑で調べてみるとどうやらさなぎになった様子。


日が経つにつれ、さなぎから少しずつ体が出て、ぴくぴく動く時があります。

「あ、今動いた!」「震えてる!」「出たいよー!って言ってるのかな?」「もう少しで生まれるんじゃない?」「今準備してるんだね!!」

子ども達は毎日ケースをのぞいて、まだかな?まだかな?と待ち遠しい様子です。

そしてさなぎになって4日目の朝


てんとう虫が生まれました!!!

オレンジ色の体に黒い水玉模様。「やったー!出てきた!」「かわいい!」「黒い丸がいっぱいついてるよ!」去年ばら組の時、育てていた時には見ることが出来なかったてんとう虫の姿に子ども達は大喜び。

そして翌日にはもう一つのさなぎから!!


今度は黒い体。模様が違うてんとう虫が生まれました。

そして透明なさなぎの殻が。


「なんて言うお名前のてんとう虫かな?」「このてんとう虫は大きいから違うね」「こっちに色が似ているよ」「ナミテントウかな??」


図鑑で夢中になって調べます。
てんとう虫の成虫はアブラムシを1日に100匹程食べると書いてありました。

ちょうど明日と明後日は幼稚園がお休み。
お休みの間てんとう虫をどうするか子ども達みんなで考えました。ご飯がなくてお腹がすいて死んでしまったらかわいそう、でも可愛いからお部屋でもう少し飼いたいな、でもご飯なくなっちゃったらどうする。。?

しばらく話し合いは続き、ようやく〝アブラムシのたくさんいるお庭の花に逃がしてあげよう″という結論に。
園庭でまた会おうね。元気でお友達と遊んでね。


約1ヶ月間お世話や観察をして、てんとう虫に詳しくなり、そして昨年よりも更にてんとう虫と仲良しになった子ども達。てんとう虫がとっても身近な虫になったようです。
園庭でまた会えるのが楽しみだね🐞❤️